Windowsバッチファイルでエラー原因を調査する方法:【pause】コマンドで簡単に確認する

バッチファイルを作成する際、想定外の挙動が発生することがあります。
例えば、バッチでアプリを起動したはずなのに何も起動せず、処理が終了してしまう……。
黒いコマンドプロンプト画面が一瞬開いてすぐに閉じてしまう、といった状況です。
本来ならアプリが起動するはずですが、原因が分からなければ対策を講じることができません。
そんなときに便利なのが、pauseコマンドです。このコマンドを使うと、処理が終わっても黒いコマンドプロンプト画面を閉じずに、エラーメッセージを表示させたままにできるので、原因が特定しやすくなります。
今回は、バッチファイル作成時に役立つpauseコマンドを紹介します。

はじめに

Windowsのバッチファイルを使っていると、スクリプトが予期しない動作をしたりエラーが発生することがあります。そのような場合、エラーの原因を特定することが重要です。pauseコマンドを活用することで、スクリプトの任意の箇所で処理を一時停止させ、エラーの原因を確認しやすくなります。

1. バッチファイルのエラー原因を調査する重要性

1.1 バッチファイルでよくあるエラーの種類

バッチファイル実行時に発生しやすいエラーには、次のようなものがあります

  • ファイルパスの誤り
  • コマンドの書き間違い
  • 存在しないディレクトリやファイルを操作しようとする

これらのエラーは、バッチファイルの処理が途中で止まってしまう原因となります。

1.2 エラー発生時のデバッグ手法

エラーが発生した際、スクリプトがどこで止まったのかを把握することが問題解決の第一歩です。コマンドプロンプト画面が一瞬で消えてしまう場合、エラー内容を確認するのが難しくなります。

2. pauseコマンドでエラー箇所を確認する方法

2.1 pauseコマンドの基本的な使い方

pauseコマンドは、スクリプトの処理を一時停止させる非常にシンプルなコマンドです。これにより、エラーが発生する箇所で処理を止め、エラー内容を確認することができます。

使い方は以下の通りです

@echo off
echo 処理を開始します
pause
echo 処理を再開します

pauseコマンドが実行されると「続行するには何かキーを押してください...」と表示され、キーを押すまで処理が停止します。

2.2 エラー発生個所でスクリプトを停止させる方法

エラーが発生しやすい箇所や、問題が疑われる箇所にpauseコマンドを挿入しておくことで、スクリプトをそこで止め、エラー内容を確認することができます。例えば、ファイルが見つからない場合に処理を停止させるコードは以下のようになります

@echo off
echo ファイルを検索中...
pause
if not exist "C:\path\to\file.txt" (
  echo ファイルが見つかりません
  pause
)

まとめ

バッチファイルのエラー調査には、pauseコマンドを利用することが非常に効果的です。エラー発生箇所でスクリプトの実行を停止させることで、エラー内容を確認することができ、デバッグが容易になります。この方法を活用し、日々の作業に役立ててください。

別記事で業務に役立つバッチの活用方法を紹介しています。

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