親が他界した後のクレジットカード解約は大変!事前にできる対策と準備

はじめに

先日、親が他界し、さまざまな手続きに追われています。その一つがクレジットカードの解約です。クレジットカードの解約は意外と手間がかかり、特に1枚ずつ電話で解約するには時間と労力が必要です。実際に手続きを進める中で、なかなか電話がつながらなかったり、本人確認の情報がわからなかったりと、予想以上に時間がかかることがわかりました。本記事では、親が他界した際にクレジットカードの解約をスムーズに行うため、事前に行える対策について解説します。

1. 親が他界した際のクレジットカード解約の現状

1.1 クレジットカード解約の手間と負担

親が使用していたクレジットカードを解約するには、カード会社のウェブサイトやカードの裏面に記載されている電話番号に電話して解約の旨を伝える方法があります。カード会社によっては自動音声で解約手続きを受け付けている場合もあります。私の親はインターネットを使用していなかったため、電話をかけて解約手続きを進める必要があり、かなり時間がかかっています。死亡証明書が必要かと思いましたが、これまでのところ事情を説明すれば、すべて電話で解約できています。自動音声での対応や担当者とのやりとりなど、カード会社によって対応方法が異なります。また、自動音声の場合は「解約」がどの選択肢に該当するか(何番を押せばいいのか)迷うことが多かったです。ほとんどがナビダイヤルで対応されるため、電話料金も思いのほかかかります。

1.2 事前に知っておくべき問題点

多くの家族が親のクレジットカード情報を把握していないため、解約手続きがさらに困難になります。クレジットカードはあるが使用していたか分からない(毎月請求が発生する支払いがあるかもしれません)、ウェブサイトのログイン情報や暗証番号が分からないと解約手続きの選択肢が限られるため、こうした問題を防ぐには事前の対策が重要です。

2. クレジットカード解約の事前対策

2.1 クレジットカードの枚数を減らす(1~2枚にまとめる)

親が持っているクレジットカードの枚数を事前に減らすことは、解約手続きを簡単にするための有効な方法です。カードの使用目的を見直し、必要最低限の1~2枚に絞ることで、解約時の手間が大幅に軽減されます。私自身も、メインで使用しているカードは1枚のみで、それ以外はすべて解約しました。ちなみに親のクレジットカードには使用していないのに年会費を支払っているものもありました(汗)

2.2 ウェブサイトやアプリのログイン情報の共有

親が使用しているクレジットカードのログイン情報(IDおよびパスワード)を事前に共有しておくと、解約手続きがスムーズになります。特にオンラインで支払い履歴の確認や解約が容易になるため、親子間での情報共有が推奨されます。おすすめは「1Password」などのパスワード管理ツールを使用することです。「1Password」ならクレジットカード情報やウェブサイトのID、パスワードを安全に管理し、家族と共有できます。ログイン情報がわかるかどうかで、解約作業の負担が大きく変わります。何度オンラインで解約できれば・・・と思ったか分かりません。 「1Password」について記事を書いていますので参考にしてください。

reisaikigyo.hatenablog.com

2.3 生前に家族で話し合える関係を築く

クレジットカードの枚数を減らしたり、ログイン情報の共有をするには親の理解が必要になります。生前に話し合いを行っても、自分の子供でも理解されなかったり、クレジットカード情報を教えたくないと感じる親もいるかもしれません。事前の対策も必要ですが、その前に家族間でオープンに話し合える関係を築くことが大切です。

まとめ

親が他界した際のクレジットカード解約は手間がかかります。しかし、事前に対策を講じておくことで、その負担を大幅に軽減できます。カード枚数の整理や、ログイン情報の共有を進めておけば、解約手続きをスムーズに進めることができます。一時期「エンディングノート」が話題になりましたが、親に渡すだけでは意味がありません。一緒に話し合いながら記入していくことで、親子関係が深まるとともに、必要な情報が自然と集まります。親が亡くなった後にやるべきことはたくさんあります。残された家族の負担を少しでも減らすために、今できる準備を進めておくことが重要です。