はじめに
最近、X(旧Twitter)を見ていて、「自分も同じことをしているな」と思う投稿がありました。それがこちらの投稿の「ExcelのA1を選択してから保存してる」という部分です。
職場にそれなりにExcel使えて、僕は無能ですと言いつつそれを隠してるオッサンが一人おるな、、、
— TAKA MAN (@TAKAMAN02345158) 2024年9月26日
隠しても無駄だぜ、どれだけバカを装っても、整然としたファイル名、フォルダ構成、ExcelのA1を選択してから保存してるあたりから、プンプン伝わってくるぜ、、、
あと開発タブ、見えてんだよ、、、
私もExcelを保存する際、セルA1を選択するのが習慣になっています。では、なぜA1を選択する方が良いのでしょうか?今回は、その理由と簡単にA1を選択する方法を紹介します。
1. Excel保存時にセルA1を選択するメリット
1.1 ユーザー体験の向上
Excelを開いた際、A1以外のセルが選択されていると、どこから見れば良いのか迷うことがあります。セルA1を選択して保存しておくと、ファイルを開いた際に必ずセルA1が表示されるため、作業開始位置が明確になり、迷うことがありません。特に、多くの人が閲覧するファイルでは、"セルA1に戻る時間(秒)×閲覧者数"の時間を節約できます。
1.2 データの見やすさと整理整頓
セルA1を選択しておくことで、データが整理されて見え、ファイル全体に整然とした印象を与えることができます。特に複数のシートがある場合、最初のシートのセルA1が選択されているだけで、『気が利いている』と感じさせるポイントになります。私もこのようなファイルを見かけた時は、作成者が気配りのできる人だという印象を持ちます。
2. セルA1を選択して保存するショートカットキー
2.1 ExcelでセルA1を選択するショートカットキー
ExcelでセルA1を選択するには、以下のショートカットキーを使います。
- Ctrl + Home:現在のシートのセルA1を選択
キーボードによっては、Ctrl + Fn + Homeになる場合もあります
さらに、すべてのシートでセルA1を選択する方法も簡単です。
- シートタブを右クリックし、[すべてのシートを選択]を選択
- Ctrl + Homeを押して、セルA1を選択
すべてのシートを選択した状態なので、すべてのシートでセルA1が選択されます - 先頭のシートのみを選択して、Ctrl + Sで保存
2.2 VBAマクロを使って自動化する方法
毎回手動でA1セルを選択するのが面倒であれば、VBAマクロを使って作業を自動化することもできます。以下はそのための簡単なコードです。
Private Sub Workbook_BeforeSave(ByVal SaveAsUI As Boolean, Cancel As Boolean) Dim ws As Worksheet ' すべてのシートのセルA1を選択 For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets ws.Select ws.Range("A1").Select Next ws ' 先頭のシートを選択 ThisWorkbook.Worksheets(1).Select End Sub
コードの説明:
For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
: すべてのワークシートを順番に処理ws.Select
: 各ワークシートを選択ws.Range("A1").Select
: 選択されたシートのセルA1を選択ThisWorkbook.Worksheets(1).Select
: 最後に先頭のシートを選択
このコードを使うと、保存時にすべてのシートでセルA1が選択された後、先頭のシートに戻り、ファイルが保存されます。これにより、毎回手作業でA1セルを選択する必要がなくなり、作業効率が向上します。
まとめ
Excelファイルを保存する際にセルA1を選択しておくと、ファイルの使いやすさや印象を大きく改善できます。特にファイルを共有する相手にとっては、見やすく整理された状態でファイルを開けるため、作業効率がアップします。手動で行う方法はもちろん、VBAを使って自動化することで、より便利にExcelを操作することができるようになります。