iPhoneでSafariの通信速度が遅い問題を解決する方法

はじめに

最近、iPhoneSafariWebサービスを利用すると、通信速度が著しく低下する問題に直面しました。例えば、検索ボタンを押しても結果が返ってこないことが頻繁に起こり、非常にストレスを感じる状況でした。この問題は数回に1回の高頻度で発生していましたが、結果的にiOSのバージョンアップで解決しました。この記事では、調査過程と試したことを備忘録として記録します。

1.問題と問題の切り分け手順

1.1 問題:Safariの通信速度低下

iPhoneSafariWebサービスを利用すると、Webページの読み込みが著しく遅くなる、またはタイムアウトになる問題が発生しました。

1.2 問題の切り分け手順

問題を特定するため、以下の手順で切り分けを行いました。

  • ネットワーク環境に問題があるのでは?
    通信速度の遅延なので、まずはネットワーク環境を疑いました。結果、Wi-Fi環境では問題は発生せず、4G回線でのみ通信速度の遅延が発生する状況でした。

  • 利用しているSIMのキャリアが原因では?
    確かに私が利用中の日本通信SIMは格安キャリアですが、他のキャリアでも同様の問題が報告されていること、次に記載している通りChromeでは発生していないことからキャリアが原因ではないと判断しました。
    補足: 日本通信SIMは毎月の費用を抑えたい方におすすめのキャリアです。気になる方はこちらの記事をどうぞ!
    圧倒的な安さとシンプルなプラン!日本通信SIMのおすすめ理由3選 - 中小企業のITサポート

  • Safari以外でも問題は発生するか?
    iPhoneChromeでは問題が発生せず、Safariの問題と判断しました。

  • Androidでも問題は発生するか?
    AndroidChromeでは問題が発生せず、やはり、iPhoneSafariでのみ問題があると判断しました。

1.3 問題が発生する端末:【iOS 18.1〜18.1.1】のiPhone

iPhoneSafariに絞って調査した結果、【iOS 18.1〜18.1.1】のiPhoneSafariを使用した際に問題が発生していることが分かりました。 iPhone SEiPhone 14、iPhone 15など、iPhoneの種類は関係ありません。 iOSのバージョンアップで問題が発生したのか、そもそもWEBサービスiOSのバージョンアップに対応していないのかどちらかになります。

2. 原因調査

iPhone」「iOS 18.1〜18.1.1」「Safari」をキーワードに調査したところ、以下のサイトに行き着きました

【iPhone】iOS18でSafariが遅い・落ちる問題の詳細と対処法 | SBAPP

このサイトによると、Webサービスに関係なく、【iOS 18】にバージョンアップすると、Safariに問題が発生する事例が報告されていました。

iOS18アップデート後、一部のiPhoneSafariの読み込みが遅い、クラッシュする、動作が重い、ページが表示されない問題がAppleサポートコミュニティやSNS上で報告されています。

3. 試した設定と結果

サイトに記載されている下記の対応をすべて試しましたが、改善には至りませんでした。

  • Safariの動作が不安定なときに最初に試す対処」
  • 「高度なトラッキングなどのプライバシー設定の変更」
  • iCloudプライベートリレーをオフにする」
  • 「プライバシー保護広告の測定をオフにする」
  • 「高度なトラッキングとフィンガープリント保護をオフにする」

その後、しばらくは解消されなかったので、Chromeを利用したり、Safariを使う場合はSafariの再起動やタブを開き直してから利用していました。

4. 解決策:【iOS 18.2】にアップデートする

継続して調査していたところ【iOS 18.2】が、2024年12月12日にリリースされました。もしかしたら?と思い、アップデートしたところ、通信速度の問題が解消されました。現在まで問題が再発していないため、原因はiOSSafariにあった可能性が高いです。

5. アップデート前に確認すべきこと

  • 必ずiPhoneのバックアップを取得しましょう。iCloudバックアップは一度設定しておくと自動でバックアップされるので便利です。
  • 安定したWi-Fi環境と充電環境がある状態でアップデートを実施しましょう。
  • リリース直後にアップデートすると利用しているWebサービスが新しいiOSに対応していない可能性があります。利用できないと困るWebサービスがある場合は事前に対応状況を確認しましょう。

まとめ

iOS 18.1〜18.1.1】で発生していたSafariの通信速度低下問題は、【iOS 18.2】へのアップデートで解決できました。定期的なiOSの更新は、不具合修正だけでなく、端末のパフォーマンス向上やセキュリティ強化にもつながります。不具合で悩んでいる場合は、ぜひアップデートを試してみてください。